初冬の函館で楽しむ定番スポット

初冬の函館で楽しむ定番スポット
函館正教教堂

函館の概要

元町公園

函館は北海道南部に位置し、ニューヨークとほぼ同じ緯度にあるため比較的温暖な気候に恵まれた街です。面積は約677.87平方キロメートル、人口は約24.11万人(2023年9月時点)。日本で最も早く開港した貿易港のひとつであり、年間500万人以上の観光客が訪れる国際色豊かな観光都市として知られています。

交通パスのおすすめ

今回の旅では、市電(路面電車)の1日乗車券(大人600円/子ども半額)を利用しました。函館駅のバス案内所(函館バス案内所)または市電車内で運転士さんから直接購入可能。乗車券を提示すれば、同日中は市電が乗り放題で移動がとても便利です。


1. 八幡坂(はちまんざか)

八幡坂の上からの眺め

まず最初の目的地は、写真映えスポットとして有名な「八幡坂」。市電「函館駅前」から乗車し、「末広町」電停で下車してすぐの場所にあります。テレビドラマやCMなどでもよく登場するロケ地のため、いつも観光客で賑わっています。

坂を上ると港や函館市街が一望でき、さらに上へ進むと元町公園があります。そこからは海や街並みが広がる美しい景色を満喫。少し休憩した後、旧函館区公会堂へ向かいました。


2. 旧函館区公会堂

黄色と青のコントラストが美しい旧函館区公会堂

八幡坂を上り切ったところからほど近い場所にある「旧函館区公会堂」は、国の重要文化財に指定されている西洋風の木造建築物。入館料は大人300円です。

館内ではドレスやタキシードなど西洋衣装の貸し出し体験(30分/2,500円〜)も行っており、記念撮影にぴったり。和装(袴など)を着て撮影するプランもあるようなので、興味のある方はぜひ試してみてください。


3. 函館ハリストス正教会

エメラルドグリーンが青空の調和しています

旧函館区公会堂から左手方向へ進むと、元町エリアにある「函館ハリストス正教会」に到着。ここは日本におけるロシア正教会の発祥地としても知られ、函館を象徴する歴史的建築物のひとつです。内部も見学可能で、外観だけでなく荘厳な教会の雰囲気を体感できます。


4. 金森赤レンガ倉庫

函館ハリストス正教会を見学した後は、再び路面電車に乗り「十字街」電停で下車。徒歩5分ほどで着く「金森赤レンガ倉庫」へ向かいました。

ここはレトロな赤レンガ倉庫群を活用した商業エリアで、ギフトショップやカフェ、レストランなどが集まっています。

14時ごろに到着したので、カジュアルなランチをここで楽しむことに。歴史を感じさせる雰囲気のなか、ゆっくり食事ができました。


5. 五稜郭(ごりょうかく)

五稜郭

次に路面電車で「五稜郭公園前」電停まで移動し、徒歩10分ほどで「五稜郭タワー」に到着。高さ107mのタワーには展望台(入場料 1,000円)があり、エレベーターでわずか30秒ほどで最上階へ。五稜郭の星形を俯瞰できる絶景スポットとして人気です。

タワー見学後は歩いて「五稜郭公園」に入り、幕末の歴史を感じながら園内を散策。園内には約1,600本の桜が植えられており、春には「桜まつり」が開催され、多くの花見客で賑わいます。


夜景の魅力

函館といえば「世界三大夜景のひとつ」と称される夜景が有名ですが、今回は翌日に青森・大間(おおま)へ向かう予定があったため、夜景観賞は断念。次回こそは函館山の夜景をじっくり楽しみたいと思います。


旅行のヒント

  1. 東京(羽田空港)→函館空港
    • フライト約80分。函館空港からJR函館駅まではバスで約35分(運賃300円)。バスに乗車する際は「整理券」を取り、降車時に整理券番号に対応する運賃を支払うシステムです。
  2. 路面電車1日乗車券
    • 車内でも購入可能。コインなどで日付面を削り、降車時に運転士に提示します。函館の市電の電停は道路中央にあるので、信号をよく確認してから乗り場へ渡りましょう。
  3. 宿泊と夜景
    • 時間に余裕があれば函館山ロープウェイなどで夜景を楽しむのがおすすめ。市電+徒歩でもアクセス可能ですが、ロープウェイ行きのバスやタクシーを利用するとスムーズです。

北海道南部の玄関口として、多彩な見どころが詰まった函館。初冬の澄んだ空気の中で散策すると、街並みや港の風景がいっそう美しく感じられます。ぜひ次回の旅行プランに取り入れてみてください。