長崎 原爆資料館と平和公園を巡る

長崎の概況
1945年8月9日 11:02
広島に原子爆弾が投下された3日後、米軍は2発目を長崎市に投下。瞬時に市街地は廃墟となり、累計で約15万人もの犠牲者が出たと言われています。
これを受け、長崎市は毎年8月9日を「長崎平和の日」と定め、平和を願う行事を開催。また、その歴史を後世に伝えるために、原爆資料館や平和公園などの施設が整備されました。
アクセス

- 長崎電気軌道(路面電車)
- 長崎駅前から“赤迫(あかさこ)”方面行きに乗車、「原爆資料館」下車
- 1日乗車券:大人600円/小学生300円(1日乗り降り自由)

1. 長崎原爆資料館

アクセス
- 長崎電気軌道「原爆資料館」電停から徒歩約3分
概要

- 館内構成(地下1階がメイン展示エリア)
- 入口・受付
- 常設展示:原爆投下が長崎市にもたらした被害をパネルや遺品で紹介
- 企画展示室:戦争や兵器、平和について考えるテーマ別展示
- 映像コーナー:被爆の記録映像を通じて平和の大切さを感じ取る
1階展望スペース
エレベーターで1階へ上がると、当時の爆心地付近の写真や説明パネルとともに現在の街を一望できます。1945年10月頃の惨状がパネルの写真から垣間見え、悲痛な思いになります。

入館情報
- 料金:大人200円/中高生100円/小学生以下無料
- 開館時間:
- 8:30~17:30(5~8月以外)
- 8:30~18:30(5~8月)
- 8月7~9日は8:00まで延長開館
- 公式サイト:長崎原爆資料館

2. 長崎平和公園

アクセス
- 路面電車「原爆資料館」電停 → “平和公園”電停で下車 → 徒歩5分
概要
1952年に開園し、市中心部から北へ2.5kmほどの丘に位置する約18.5ヘクタールの総合公園です。
原爆投下の歴史と平和への願いを象徴するモニュメントが点在しています。
平和の泉
- 建立年:1969年
- 場所:公園入口近く
被爆後、水を求めて亡くなった多くの人々への追悼と、世界平和・核兵器廃絶の祈りを込めて造られました。池の形は「平和のハト」をイメージし、黒い石碑には「水…水…」と渇きに苦しむ被爆者の遺した言葉が刻まれてます。
戦時防空壕跡


公園内の松山町では、1945年8月9日、原爆が投下され一瞬にして多くの住民が犠牲に。防空壕に逃げ込んだごく一部の人と、外出していた人しか助からなかったと言われています。
平和祈念像

平和祈念像は1955年に完成した、高さ9.7m、重量は30トンにも及ぶ青銅像です。長崎県出身の北村西望(きたむらせいぼう)氏が手掛けた作品となっており、象徴的なポーズをとっています。
天を指す右手は原子爆弾の脅威を、まっすぐ伸ばされた左手は平和を象徴象徴し、目を閉じ犠牲者への哀悼をささげているそうです。
毎年8月9日に「平和祈念式典」が行われ、ここから世界へと平和宣言を発信しています。
「生まれる未来の子どもたち」像 など

公園内には他にも多数の平和関連彫刻・モニュメントが設置され、世界各国から寄贈された作品も多数あります。
まとめ
長崎市は、8月9日に核爆弾を投下された悲劇の歴史を持ち、その記憶を世界へ伝えるために原爆資料館や平和公園などを整備しています。
- 長崎原爆資料館:被爆の実相をパネルや遺品、映像などで学べます。
- 平和公園:平和祈念像や平和の泉、防空壕跡などを巡りながら、平和への願いを強く実感できる場所です。
路面電車1日券などを活用し、市内をスムーズに移動しながら、歴史を学び、平和への想いを深めてみてはいかがでしょうか。