箱根の定番観光スポットめぐり
箱根の概要
箱根は神奈川県南西部に位置し、古くは東海道の難所として“天下の険”と呼ばれた歴史を持つエリアです。豊かな山々に囲まれ、温泉が数多く点在し、富士箱根伊豆国立公園の一部としても知られています。アクセスは、東京・新宿駅から小田急線やロマンスカーで約1時間30分、もしくはJR・新幹線とバスを組み合わせるルートが一般的です。
宮ノ下 富士屋ホテル

アクセス
- 成田空港 → JR成田エクスプレス → 約1時間 → 東京駅
- 東京駅 → こだま新幹線 → 約35分 → 小田原駅
- 小田原駅(東口) → 箱根登山バス(3番 or 4番乗り場)→ 約30分 → 宮ノ下 富士屋ホテル前



ホテル概要
そんな箱根にある「宮ノ下 富士屋ホテル」は、日本初の本格的リゾートホテルとして1878年に創業され、明治から大正にかけてのロマンを感じさせる建築が魅力です。山口仙之介によって創業され、館内外の多くの部分が有形文化財や近代化産業遺産に登録され、ヘレン・ケラーやチャップリン、ジョン・レノンといった著名人も滞在したことがある歴史深いホテルです。周囲には青々とした木々が広がり、赤い屋根や石畳とのコントラストが美しい風景を生み出しています。

モデルコース
宮ノ下富士屋ホテル → 大涌谷 → 芦ノ湖 → 箱根駅伝ミュージアム → 箱根関所 → 箱根神社
1. 大涌谷(おおわくだに)

アクセス
- 宮ノ下 富士屋ホテル前(伊豆箱根バス「宮ノ下温泉バス停」)→ 大涌谷駅:約21分(運賃640円)

大涌谷の概要
宮ノ下 富士屋ホテル前のバス停からアクセスできる「大涌谷」は、箱根火山の噴火で形成された標高1044mの火口跡で、かつては「地獄谷」と呼ばれていましたが、1873年に明治天皇が行幸した際に“大涌谷”と改名されました。名物の黒たまごは、地熱と火山ガスの作用で殻が黒くなり、1つ食べると7年寿命が延びると伝えられています。
2. 芦ノ湖(あしのこ)

アクセス
- 大涌谷 →(箱根ロープウェイ)→ 姥子駅 → 桃源台駅(合計約30分、片道1500円)
- 桃源台港 →(海賊船)→ 箱根町港(約20分、1050円)

芦ノ湖の概要
次に、箱根観光の代表ともいえる「芦ノ湖」では、箱根ロープウェイや海賊船を利用して湖上からの雄大な景色を楽しむことができます。面積6.9km²、周囲19km、水深最大43.5mの芦ノ湖は、約3000年前の神山噴火による溶岩流で川がせき止められ誕生したとされ、湖畔には桃源台港、箱根町港、元箱根港など複数の船着き場があります。なかでも1964年に建てられた和平の鳥居は、箱根神社の裏手に位置し、天候が良ければ富士山と鳥居を同時に撮影できる絶景スポットです。
3. 箱根駅伝ミュージアム

アクセス
- 海賊船 箱根町港下船 → 徒歩1分
- 営業時間:
- 平日 10:00~16:30
- 土日祝 9:30~17:00
- 入館料:大人650円 / 中小学生450円

芦ノ湖周辺を散策したら、「箱根駅伝ミュージアム」も見逃せません。毎年正月に開催される大学駅伝の歴史や記録が展示されており、東京〜箱根間217.1kmを往復する選手たちの熱いドラマを感じることができます。1920年に金栗四三らが発案し、2024年に第100回を迎える箱根駅伝は、多くのファンに愛されている伝統ある大会です。
4. 箱根関所


アクセス
- 箱根町港から徒歩約5分(約373m)、またはバス2分(200円)
概要
さらに、江戸時代に参勤交代や通行手形の検査を行っていた「箱根関所」も、1619年に設置されて以来、明治時代に廃止されるまで交通の要衝として機能してきました。2004年に復元工事が完了し、江戸口御門や京口御門、資料館などで当時の制度や暮らしに触れることができます。
5. 箱根神社


アクセス
- 箱根関所 → 徒歩17分(1.3km)またはバス約20分
最後に、箱根の守護神として1200年以上の歴史を誇る「箱根神社」は、万巻上人が757年に創建し、多くの武将が崇敬したと伝えられる由緒正しい神社です。ここでは勝負運や金運、縁結びなどにご利益があるといわれ、境内には九頭龍神社新宮も隣接しています。年間2000万人もの観光客が訪れるほどの人気を誇り、厳かな空気に包まれたパワースポットとして有名です。
まとめ
箱根を巡る際は、ロープウェイや海賊船、バスなどを組み合わせると効率よく観光できます。標高の高い自然や豊富な温泉、奥深い歴史に彩られた名所をめぐり、明治・大正の趣を残す富士屋ホテルに滞在すれば、箱根ならではの雰囲気を存分に堪能できることでしょう。大涌谷の黒たまごや芦ノ湖のクルーズ、箱根駅伝ミュージアム、箱根関所、そして箱根神社まで、一度に多彩な体験ができる箱根の魅力を、ぜひ思う存分味わってみてください。